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年上の内川、松田にも笑顔とヤジ。
新米コーチ本多雄一の奪Sh!改革。 

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田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

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photograph byKotaro Tajiri

posted2019/02/15 07:00

年上の内川、松田にも笑顔とヤジ。新米コーチ本多雄一の奪Sh!改革。<Number Web> photograph by Kotaro Tajiri

キャンプで年上の松田、工藤監督と話し込む本多雄一内野守備走塁コーチ。

次の塁へ積極的に奪Sh!

 また、本多コーチの就任で注目されているのが“走塁改革”だ。

 今シーズンのチームスローガンは「奪Sh!」。昨年は日本一を達成しながらもリーグ2位で終わり、本当に心の底から喜ぶことは出来なかった。リーグ優勝を奪い返すという決意が込められている。

「そしてもう1つ、意味が込められているんです」と工藤公康監督。ロゴマークはスピード感溢れるデザインとなっている。

 これは工藤監督自らが進言して加えられた要素だという。

「昨年は、ホームランこそ12球団トップ(202本塁打)でしたが、走塁や盗塁が足りていなかったと感じています。全力疾走、塁を盗む、次の塁へ積極的に走るという強い気持ちもこめた『奪Sh!』でもあるのです」(工藤監督)

盗塁スタートをスマホで確認。

 外野守備走塁部門を担当する村松有人コーチも盗塁王経験者。本多コーチと合わせると通算612盗塁を数える。

 春季キャンプでは特打や特守ならぬ「特走」メニューを新たに加えた。

 選手の盗塁スタートを動画撮影して各自のスマートフォンに配信。映像で確認することで自身の感覚との誤差を埋めることが期待される。また、他球団の俊足選手の動画もチェックし、比較できるようになっている。

「僕も現役時代に映像を確認することはあった」と本多コーチ。昨季はチーム80盗塁でリーグ5位だった。果たして、どこまで上積みできるのか。

【次ページ】 走るぞ、という他球団への意識づけ。

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