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今季Bリーグ最大のサプライズ!?
中地区首位の新潟を導くベテラン力。
text by
吉川哲彦Akihiko Yoshikawa
photograph byB.LEAGUE
posted2019/02/07 07:00
得点ランク首位(2月5日時点)のガードナー(左)と五十嵐(中央)のコンビプレーにも注目だ。
五十嵐も「強豪じゃない」。
「開幕当初とはだいぶ変わってきている。今日も10点開いても慌てることなく、我慢して追いつくことができて、チーム力はアップしていると思います。勝負どころの細かい部分をできるかどうかで、強いチームに勝てるかどうかが変わってくる。今はそれができるようになる段階にきていると思います」
その点に関しては五十嵐も「ビッグリードされても、今の自分たちであればゲームを組み立て直すことはできる」と同調する。
第1クォーターで庄司ヘッドコーチがタイムアウトを取らなかったのも、我慢できるようになった選手たちへの信頼があればこそ。そして五十嵐は、「これからまだまだ良くなると思う。まだ完成形ではない」とさらなる進化にも自信をのぞかせる。
「今は、強豪チームとどれだけ戦えるかということを確かめているところでもある。チャンピオンシップ出場という大きな目標はありますが、まずは目の前の試合で自分たちがやるべきことをしっかりやるということを目標にやっていきたい」
2人が強調するのは「自分たちは強豪ではない。あくまでチャレンジャー」という点。高い勝率を残しているとはいえ、まだ何かを成し遂げたわけではない。いわゆる“ベテラン”と呼ばれる2人は、今がまだ道半ばであることを承知している。
柏木はこの敗戦を「良い薬になった」と振り返った。2人が引っ張るチームは、シーズン後半戦もその歩みを止めることはないだろう。