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前田遼一と大木武スタイルの親和性。
岐阜の練習で響く「遼一、Good!」
posted2019/01/24 10:30
text by
渡辺功Isao Watanabe
photograph by
FC GIFU
風のない穏やかな天候に恵まれた、1月中旬の3連休。「清水ナショナルトレーニングセンター」で行われたFC岐阜の1次キャンプは、連日多くの見学者でにぎわっていた。
そんななか眼を引いたのは、同じ静岡県内とあってか、ジュビロ磐田時代から前田遼一に声援を送り続けていることが見てとれる人たちの列だった。
「(前所属のFC東京と較べて、岐阜のほうが磐田と)近いから、また観に行けますとか。そんな声を掛けてもらっています。うれしいですよね」
寡黙で知られるストライカーは、明るく顔をほころばせた。
磐田、ザックジャパンの名FW。
いつまでも愛されるのは、それだけ真摯に多くの期待に応えてきたから。2009年から2年連続でJ1リーグの得点王とベストイレブンを獲得。'10年にはナビスコカップ(現ルヴァンカップ)MVPにも輝いた。
日本代表ではアルベルト・ザッケローニ監督時代を中心に、33試合出場10得点。'11年カタールで開催されたアジアカップでは、決勝までの全6試合に先発。3ゴールをあげて、日本の4回目の優勝に尽力した。
J1歴代4位にあたる通算154得点(ほかJ2で17得点、J3で3得点)の“大物選手”の加入は、昨シーズンのJ2で20位に沈み、チーム得点ランキングトップの古橋亨梧、2位の田中パウロ淳一がそれぞれヴィッセル神戸、レノファ山口へと移籍していたなか、驚きと歓びで迎えられた。
今年で就任3年目となる大木武監督にとっても待望の新戦力だった。
昨年11月、J1参入プレーオフのスケジュールのため、ひと足早くJ2のリーグ戦が閉幕すると、その翌週に味の素フィールド西が丘で開催された、J3第33節FC東京U-23対長野パルセイロ戦を視察。直接その眼でプレーを観て「両チームの選手のなかで、遼一が一番上手かった」ことを、再確認した。