“Mr.ドラフト”の野球日記BACK NUMBER
パ・リーグの今季注目球団ランキング。
ロッテ打撃陣、日本ハムの甲子園組……。
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byKyodo News
posted2019/01/09 11:30
2018年ドラフト会議で指名されたロッテの選手たち。(前列左から)小島和哉、藤原恭大、東妻勇輔、山口航輝、(後列左から)鎌田光津希、松田進、中村稔弥、井口監督、古谷拓郎、土居豪人。
投手陣も充実の内容を誇る。
ちなみに、新外国人のケニス・バルガスは196センチ、133キロの一塁手でスイッチヒッター。'18年は3Aで130試合に出場して打率.240、本塁打21、打点73だった。推定年俸1億6500万円という金額を見れば期待の大きさがわかる。
投手陣も悪くない。
先発は'18年に13勝2敗を挙げたボルシンガーに実績のある涌井秀章、石川歩の3人がローテーションの軸を構成し、若手の二木康太、有吉優樹、酒居知史、種市篤暉に実績のある唐川侑己、西野勇士がここに絡み、'18年7月に右肘関節の遊離体を除去する手術を受けた'16年のドラフト1位、佐々木千隼の復活も十分考えられる。
彼らで組む先発陣は昨年の上位チームに見劣りしないと私は思う。
ようやくチーム再建が終わったロッテ。
リリーフ陣もいい。
キャリア豊富な内竜也、松永昂大、チェン・グァンユウ、大谷智久、益田直也に若手の岩下大輝、成田翔、永野将司、さらに新人のドラフト2位、東妻勇輔(日本体育大)まで含め、分厚い陣容を誇る。
ロッテに注目するようになったのは7月のフレッシュオールスターで、種市、岩下を見たことがきっかけだ。その後のドラフトでは3球団の指名が重複した藤原を獲得し、充実ぶりはさらに鮮明になった。
外野陣に外国人が加わってもいいが、荻野貴司、清田育宏、菅野剛士たちが控えているので現有戦力だけでも十分戦える。
5年間かけて、ようやくチームを立て直す陣容が揃ったという印象だ。