フランス・フットボール通信BACK NUMBER
女子サッカー初のバロンドール!
世界中の女子選手が読むべき受賞談話。
text by
フランク・シモンFrank Simon
photograph byJean-Francois Robert/L'Equipe
posted2018/12/30 16:30
サッカー史において永遠にその名前が刻まれたアダ・ヘゲルベルグ。賞の創設による、女子サッカーのますますの発展に期待したい。
「6歳からサッカーは第一のスポーツに」
――サッカーを始めたきっかけは?
「まず両親ともにサッカーをしていました。兄たちと姉(PSG所属のアンドリーネ・へゲルベルグ、同じくノルウェー代表)もです。私に選択肢はありませんでした(笑)。
6歳からサッカーは私の第1のスポーツになり、多くのテストを受けてそれが実践にとても役に立った。そして、テレビで男子のサッカーをたくさん見ましたね。
ミランやバルセロナ、チャンピオンズリーグ……。それが8歳ぐらいで、本格的にやり始めたのは10歳になってからです」
――最初に好きになった選手は?
「パオロ・マルディニやジェンナーロ・ガットゥーゾ、フィリッポ・インザーギといった選手たちが好きだった。でもシャビやリオネル・メッシ、アンドレス・イニエスタもよく見ていたし、もちろんティエリ・アンリも。
2009年か'10年に、生まれた町のすぐ近くでおこなわれたオーレ・グンナー・スールシャール(元マンチェスター・ユナイテッド)のキャンプに選抜されて、そこではストライカーに必要な多くのことを学びました。
彼の話もとても刺激的で、ディテールがどれほど重要かをそのときに知りました」
サッカーでお金を貰える喜び。
――最初にサラリーを得たのは?
「トゥルビネ・ポツダムと契約したドイツで、2012年のことでした。大した額ではなくて日常生活でもいろいろ節約しなければならなかったけど……それでもサッカーでお金を貰えるのは喜びだった。メルセデスもフェラーリも買えない普通の生活でした。
リヨンはまた別だけど、選手を終えた後も生活が続くことを考えればそう贅沢はしていられない。
今は十分なサラリーを貰っているけど、将来のためにお金を貯めています」