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広島・森崎和幸、引退決断の真相。
見守り続けた西岡明彦アナとの絆。
text by
石倉利英Toshihide Ishikura
photograph byToshihide Ishikura
posted2018/12/28 17:30
森崎和幸のキャリアには、いつも西岡明彦アナが寄り添っていた。
「これからの方がお世話になると思います」
サンフレッチェ一筋でキャリアを終えた和幸だが、移籍の話がなかったわけではない。特に'07年、2度目のJ2降格となったシーズンのオフには、和幸の動向を気にするクラブがあった。本人も他のクラブが自分をどう見ているのか、気にしていたという。
「移籍したい、プレーを続けたいと選手が望むのなら、実現するために動くのが私の仕事ですから、今回もカズを導いてはいません。でも、地元の広島出身で、サンフレッチェ生え抜きのカズが、1つのクラブでキャリアを終える決断をしてくれたのは、よかったと思います」
和幸の引退後のキャリアがどうなるのか、まだ発表されていないが、決めるにあたっては現役時代と同じように、西岡氏のサポートがある。そんな西岡氏の存在を、和幸も頼りにしている。
「現役時代はいろいろ手助けしてもらい、支えてくれました。これからもお世話に……いや、これからの方がお世話になると思います」