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苛立つガットゥーゾが解任の危機。
副首相の“口出し”と故障者続出。
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byGetty Images
posted2018/12/26 18:45
2017年の11月にミランの監督に就任したガットゥーゾ、昨シーズンはリーグ戦6位で、コッパイタリアでは準優勝。
欧州議会選挙とCL争い。
副首相サルビーニは今のミランの窮状を「どのチームにもお得意さんになっている」とチクリ皮肉る。EUとの対立姿勢を政治信条としている彼の当面の目標は、来年5月の欧州議会選挙だ。
同じ頃、ミランもまたCLという欧州の舞台へ返り咲くための戦いを続けていなければならないはずだ。
「壁を殴りつけてテーブルを叩き割ってもいいが、そんなことをしても無駄だ。こういうときこそ冷静に落ち着いて戦うことが大事なんだよ。俺たちは今、ピンチを迎えている。だからこそ互いに顔を突き合わせて1人ひとりが自分の責任を全うしようじゃねえか」
ガットゥーゾは2019年をミランの監督として迎えられるか。26日のフロジノーネ戦と29日のスパル戦の180分間に、親分のクビがかかっている。
政治家に言いたいことがあれば言わせておけばいい。