マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
一軍半の選手のためのFAを作ろう。
出場機会があれば輝く選手は多い。
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byKyodo News
posted2018/12/07 08:00
8年目のブレイクを果たしたソフトバンクの牧原大成。過去6年の合計の2倍以上のヒットを1年で放った。
満を持して移籍した2人の巨人選手。
このオフ、ずっと前からもったいなく、じれったく思っていた2人の選手が、巨人から新天地へ転じた。
正直、もっと早く出していれば……と、ファン目線からいえばそう思う。
故郷・仙台の楽天に向かう「10年393試合」の橋本到外野手と、自由契約となってDeNAと縁が結ばれた中井大介内野手は「11年345試合」。
文字通り、満を持して……そんな心境の「2019年」であろう。この2人が、果たしてどんな来季を見せてくれるのか。
少子化が叫ばれる社会である。野球にいそしむ少年たちが減っているという傾向もはっきり現れているともいわれる昨今である。
ロボットじゃ決して肩代わりできないプロ野球界なら、これからは今まで以上に「人材有効活用」の時代であろう。
ならば「2つのFA制度」があってもよいのではないのか。
そんなことを、つらつら思ってみたりする歳の暮れである。