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熊野で再会した創志学園・西純矢。
投球術と変わらぬ野球小僧っぷり。 

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安倍昌彦

安倍昌彦Masahiko Abe

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photograph byKyodo News

posted2018/12/03 08:00

熊野で再会した創志学園・西純矢。投球術と変わらぬ野球小僧っぷり。<Number Web> photograph by Kyodo News

甲子園にも強烈な爪あとを残した創志学園・西純也。来年が早くも楽しみだ。

甲子園を沸かせた剛腕が登場。

 今年の「熊野」の最大の注目は、事前の予想通り、創志学園の剛腕・西純矢投手(2年・184cm85kg・右投右打)の投げっぷりだった。

 この夏の甲子園、2試合18イニング25三振を奪った本格派右腕として、すでに来秋ドラフトの1位候補にも挙げられている高校球界有数の投手だ。

 そんなすごいヤツが、ほんとにこんな遠くまで来るのか? ほんとに来ているから、この「熊野」というのはすごい催しなのだ。

 各チームは、土日で2試合ずつ、合計4試合を行う。

 創志学園・西純矢は、まず土曜日の健大高崎戦で完投。翌日、いなべ総合戦でも先発で7回を投げ、羽黒戦では4番を打ち、5回までレフトを守った。

夏から5kg増えたと嬉しそうだったが……。

 土曜日の健大高崎戦で、西純矢投手を見て驚いた。

 試合前、外野で遠投をする彼のユニフォーム姿が「西純矢」に見えない。先発・西と教わっていたが、外野で投げているのは別の投手だろう……と近くまで見に行ったら、「背番号1」ではないか。

 やっぱり西だわ……。

 ユニフォーム姿のシルエットが、夏とはぜんぜん変わっているじゃないか。 遠くで見ると、ユニフォーム姿が四角く見える。あとで訊いてみたら、「夏から5キロ増えました!」と嬉しそうにしていた。

 ただ私には、“ギリギリ”の体に見える。これ以上つけたら回転しにくくなる、そのギリギリぐらいではないのか。

 投げるフォームも、夏よりちょっとゴツゴツして見える。 もともと西投手は、激しいボディアクションで投げたいタイプの熱投派である。だから、体の回転がしにくくなると、ムリをしてでも回転させようとし、フォーム全体のバランスを崩したりする。

 この試合、腕を振った瞬間に、西投手の帽子が飛んだことが何度かあった。

 首を振って投げてるのかな……。

 エイ、ヤー! の力任せに見える投球も何度かあって、特に試合後半、打者を追い込んでから「速球勝負」に出たときの“渾身”の全力投球で、そんな傾向が見える。

【次ページ】 力感と球速のバランスが重要。

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