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吉田輝星と柿木蓮の“深夜ラン”と
新星に大志を託したスタッフの思い。 

text by

高山通史

高山通史Michifumi Takayama

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photograph byKyodo News

posted2018/11/26 17:00

吉田輝星と柿木蓮の“深夜ラン”と新星に大志を託したスタッフの思い。<Number Web> photograph by Kyodo News

「少年よ大志を抱け」で有名なクラーク博士像の前でポーズをとる新入団選手。1位吉田と5位柿木は甲子園決勝で投げ合った。

2人は引き返すことなく闇夜へ。

 ただ走り出す姿を目にすると、足元はおぼつかなかったという。走るというより、歩くという表現が適切な動きだったそうである。

 それでも2人は引き返すことなく、闇夜へと吸い込まれていった。

 新入団発表、仮契約……。その仕立ては、球団、そして広報部の身勝手な思いであるかもしれない。ただ節目の1日の締めくくりとなった厳寒のランニングの逸話を聞いて、思う。

 ファイターズの未来を「隠し言葉」に秘めて精一杯、託した。

 大志は宿った、と信じたい。

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吉田輝星
柿木蓮
北海道日本ハムファイターズ

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