サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
遠藤航、万能タイプからの脱皮。
「ボランチなんだと認めさせたい」
text by
小野晋太郎Shintaro Ono
photograph byTakuya Sugiyama
posted2018/11/14 11:15
長谷部誠が去ったボランチの筆頭候補として期待される遠藤航。ベルギーで磨いた力を更に発揮してほしい。
長谷部の後継者として。
遠藤はロシアW杯期間中のホテルに、4冊の本を持ち込んでいた。
ドイツ語と英語の教科書である。一人黙々と部屋で勉強していた。移籍が決まっていたわけではない。ただ未来を見て、何が必要か考えていただけだ。
真面目で、いつもチームの意図を体現するのに長けている。長谷部誠と入れ替わるように日本代表の中盤の底に入り、飛躍のときを迎えている遠藤の左腕には、その象徴もよく似合う。
オリンピックまで巻き続けた、日の丸のキャプテンマーク。
日本代表の真のジェネラリストとして下積みを終えたとき、ポジションだけでなく、管理職としてもその立場を引き継ぐ日が遠くないと信じている。