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南野拓実を育てたザルツブルク。
ステップには最適、長居は……?
text by
杉山孝Takashi Sugiyama
photograph byUniphoto press
posted2018/10/16 11:00
リーグでは無敵を誇るレッドブル・ザルツブルク。南野拓実が得たものは大きいが巣立ちの時も近づいている。
南野拓実にとってこの環境はどうか。
そんなチームのタレントの1人に、南野拓実がいるのだ。
10月4日に行われたヨーロッパリーグのセルティック戦では先発し、チームメイトとともにインテンシティの高いプレーを披露した。幸運な先制点を守ろうとするスコットランドの名門のゴールを何度も脅かし、61分には逆転ゴールを決めている。
前述のザンビア代表FWダカは、クラブと街への満足を口にしつつ、こうも語っている。「ザルツブルクは、プロの世界の第一歩を刻むには最適なクラブだ」。つまり、ステップアップを狙う若手にはベストな環境だが、長居は最善ではないということだ。例えば現在リバプールにいる2人、ナビ・ケイタとサディオ・マネは、ともに2年でザルツブルクを後にした。
このインターナショナルブレイクにも、世界中でザルツブルクの選手たちが高く舞い上がるために挑戦を続ける。カメルーンやイスラエル、そして南野は新潟と埼玉で。
翼は、授けられるのか?