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ロナウドを抑えて得点ランク首位。
セリエAの“新・殺し屋”ピアテク。 

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手嶋真彦

手嶋真彦Masahiko Tejima

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photograph byGetty Images

posted2018/10/10 16:30

ロナウドを抑えて得点ランク首位。セリエAの“新・殺し屋”ピアテク。<Number Web> photograph by Getty Images

カルチョの国で得点を奪うのは今も昔も至難の業だ。そこでピアテクはゴールハントの術を磨いている。

シェフチェンコ超えの得点ペース。

 ピアテクが注目を集めるようになったのは、イタリアで迎えた最初の公式戦、2018年8月11日のコッパ・イタリア3回戦からだろう。相手がセリエB(2部)のレッチェだったとはいえ、開始2分で左からのFKにダイビングヘッドで合わせると、9分、18分のゴールであっという間にハットトリックを達成する。

 それだけではない。38分にはイタリアで「ポーケル」と称される1試合4ゴールをやってのけたのだ。

 初参戦のセリエAでも、早々にレジェンドの記録を塗り替える。最初の6試合で8ゴールをマークし、セリエA1年目の選手としては1999-2000シーズンのアンドリー・シェフチェンコ(当時ミラン/最初の出場6試合で7ゴールをマーク)を超えている。そして開幕からの7戦連続ゴールは、すでにセリエA歴代2位の記録となっている。

 歴代1位は、1994-95シーズンに当時フィオレンティーナのガブリエル・バティストゥータが打ち立てた開幕11試合連続ゴールだ。

「バティストゥータの記録に並ぶのは難しいだろう」

 ピアテク自身がそう予想しているのは、今後の対戦相手を勘案しているからでもあるようだ。10月20日のユベントス戦(第9節)から、28日のウディネーゼ戦(第10節)、31日のミラン戦(第1節順延分)、11月3日のインテル戦(第11節)、10日のナポリ戦(第12節)まで、たしかに難敵との戦いが続く。

昨季までは知る人ぞ知るレベル。

 まずは代表ウィーク明けの初戦――CLを含めた今季の公式戦10試合に全勝しており、直近6試合では1失点しか喫していないユベントスとの戦い――が大きな難関となる。ピアテクの話はこう続く。

「チャンスは限られているだろうが、胸を借りてみよう。プレーするすべての試合でゴールを奪いたい」

 昨季までは、ポーランド国内を主戦場とするドメスティックな選手だった。唯一の例外となった2016-17シーズンのEL予選も6試合無得点に終わっている。2017-18シーズンのポーランド1部リーグで36試合21ゴールを記録し、今夏はちょっとした争奪戦が繰り広げられたとはいえ、つい最近まで知る人ぞ知るストライカーにすぎなかった。

【次ページ】 国内外の強豪が関心を寄せる。

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