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ロナウドを抑えて得点ランク首位。
セリエAの“新・殺し屋”ピアテク。

posted2018/10/10 16:30

 
ロナウドを抑えて得点ランク首位。セリエAの“新・殺し屋”ピアテク。<Number Web> photograph by Getty Images

カルチョの国で得点を奪うのは今も昔も至難の業だ。そこでピアテクはゴールハントの術を磨いている。

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手嶋真彦

手嶋真彦Masahiko Tejima

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 8節までを終えたセリエAで、得点ランクのトップに立っているのは、社会現象と化しているクリスティアーノ・ロナウドではない。

 歴代得点王の4人、ゴンサロ・イグアイン(2015-16シーズン得点王)でも、エディン・ジェコ(2016-17得点王)でも、マウロ・イカルディ(2014-15&2017-18得点王)でも、チロ・インモービレ(2013-14&2017-18得点王)でもない。

 8戦全勝で他を引き離すユベントスの選手でもない。2位ナポリの選手でも、3位インテルの選手でも、4位ラツィオの選手でもない。

 ラツィオのインモービレはここまで5ゴール(得点ランク3位タイ)、今夏の移籍でユベントスに加入したC・ロナウドとミランに移ったイグアインはそれぞれ4ゴールずつ(5位タイ)、インテルのイカルディは3ゴール(9位タイ)、ローマのジェコは2ゴール(19位タイ)にとどまる。

 誰よりも多い9ゴールをすでにマークし、セリエA得点ランクのトップを走っているのは誰なのか(得点ランク単独2位はナポリのロレンツォ・インシーニェで6ゴール)。

W杯選外だったポーランドの23歳。

 ポーランド人ストライカーだが、日本代表と同居し、グループリーグ敗退に終わったロシアW杯にはエントリーされていない。1995年7月1日生まれの23歳で、セリエAは今季が1年目という文字通りのニューフェイスだ。

 ほんの2カ月前までは無名で、今夏に加入したジェノアでも当初はジャンルカ・ラパドゥーラの控えという見立てだった。

 23歳のそのポーランド人ストライカーは、名前をクシュストフ・ピアテクという。

 セリエAのジェノアは1試合未消化なので、8試合出場4ゴールのC・ロナウドよりも1試合少ない7試合出場で倍以上の9ゴールを決めている。ジェノアがここまでの7試合を4勝3敗とし、暫定11位につける大健闘を牽引しているのがピアテクなのだ。

 ジェノアと言えば、かつてカズ(三浦知良)が所属したイタリアの古豪であり、当時のカズのチームメイトに“爆撃機”と称されたチェコ代表FWトマーシュ・スクラビーがいた。ピアテクもヘディングを得意としているが、ニックネームは“ピストル”だ。ゴール後のパフォーマンスでは、両腕を胸の前で交差させて、両手に握ったピストルを左右に向けて撃つ仕草をする。

【次ページ】 シェフチェンコ超えの得点ペース。

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クシュストフ・ピアテク
ジェノア

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