ラグビーPRESSBACK NUMBER
山崎紘菜のラグビー愛が深すぎる。
女優業と1日4試合観戦の超多忙生活。
posted2018/09/21 07:00
text by
朴鐘泰Park Jong Tae
photograph by
Asami Enomoto
5年前に交換した彼女の名刺の裏には、こう書いてある。
『全国大学選手権を戦う大学生世代は、ラグビーワールドカップが日本で開催される2019年に日本代表の中心を占めることになる世代、「2019年世代(Generation 2019)」です。ラグビー選手、女優と立場は違いますが、私も未来に向けて夢を追いかける世代のひとりとして「Generation 2019」の選手たちが活躍する本大会の魅力を伝えさせていただきます。』
2013年当時、まだ19歳の大学1年生であり駆け出しの女優だった山崎紘菜は、ラグビー大学選手権のイメージモデルに起用された。そんな彼女がどういう人物かを紹介する記事をNumber Webに載せた。
あれから5年。
彼女は大学在学中4年間にわたって大学選手権のイメージモデルを務め、今年からトップリーグのアンバサダーに抜擢された。
女優としての活躍ぶりもめざましい。この5年間で数々のCM、ドラマ、映画に出演し、今年9月に興行収入20億円を突破した話題作『検察側の罪人』では、主演の木村拓哉が演じる検事・最上毅の娘・奈々子を好演している。「おかげさまで、5年前より忙しく仕事を楽しむことができています」と微笑む。
当初は「好きを仕事にする」話かなと。
「常に自分の気持ちに正直にやっていきたいんです」
5年前、彼女はこう言った。きっかけは仕事だったかもしれないが、ラグビーに魅せられた、ラグビーが好きで好きでたまらないキュートなティーンエイジャーだった。
いまもラグビーを好きでいてくれているんだな、だから、トップリーグのアンバサダーという仕事も受けたんだろうな、と勝手に推察した。
ただし、「好きを仕事にする」というフレーズは巷にイヤというほど氾濫しているが、本当にその道のプロとして食っていくには、相応の覚悟と不断の努力、運と縁も必要になる。
現在24歳、いま最も勢いのある若手女優に、「好きを仕事にする」ことについて聞けばいいだろう。取材前はそう、軽く考えていた……。