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鷹の新1番打者・牧原大成は規格外!
“奇跡の育成世代”の遅れてきた男。
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byKyodo News
posted2018/09/12 08:00
昨季の怪我からも完全復活し、今年はチームの原動力として活躍中の牧原大成。
まだ自分は「ラッキーボーイ」。
昨年、右肩痛を発症してシーズンのほとんどを棒に振った際には随分と気持ちが落ち込んだ。だからこそ、いい意味で開き直れた今がある。
「まだ自分はレギュラーだと思っていない。ラッキーボーイって言われます。それってまだラッキーで打てていると思われているってことですから」
ただ、ホークスのコーチは「首位打者、盗塁王を獲れる才能を持っています」とじつは高く評価している。工藤公康監督も「今は1、2番が好調で得点力が上がっている。チャンスも多いから5、6、7番あたりがこれからのポイントになる」と話している。
ホークスは奇跡の逆転優勝に向けて、ライオンズとの直接対決をまだ7試合も残している。15日からメットライフドームに乗り込んでまずは3連戦だ。勝ち越しは最低ライン。とにかく先に主導権を握りたい。
1回表、1番牧原が初球を打って出塁すれば、球場の雰囲気はガラリと変わる。この大事な終盤戦、牧原が間違いなくキーマンとなる。