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各競技団体に問題が噴出する中で、
フェンシングと太田雄貴が誓うこと。 

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太田雄貴

太田雄貴Yuki Ota

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posted2018/09/09 11:00

各競技団体に問題が噴出する中で、フェンシングと太田雄貴が誓うこと。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

東京グローブ座での日本選手権のリハーサルの模様。本番に向けて、準備が着々と進んでいる。

フェンシングの楽しさを伝えたい。

 コストはかかりましたが、リハーサルを行ったことで、いろいろなものが見えてきました。

 1つは、このグローブ座の持つ大きなポテンシャルです。

 実際に選手達にデモンストレーションをしてもらいましたが、剣先がぶつかり合うときの乾いた金属音と、インターバルのときの選手の息遣いを、会場全体で共有することができる。これは体育館ではなかなか難しいところです。フェンシングの1対1の格闘技としての魅力をお伝えするには、大変適した場所であることがわかってきました。

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 一方で、その臨場感は、選手や観客席の「安全性」と表裏一体のものです。今回リハーサルをしたことで、当初予定していた2列分の観客席を潰す決断をしました。これは「安全面」を最大限考慮してのものです。2列分ですから、結構な収入減となるのですが、選手とお客様の安全に勝るものはありません。むしろ演出面ではプラスになる、とポジティブに考えているところです。

 私は今回の全日本選手権は、お客さんにフェンシングの楽しさを100パーセント感じていただくための大会だ、と考えています。去年よりは今年、今年よりは来年、という形で、少しでもよりよいものを作っていく姿勢を忘れず、準備を進めていこうと思っています。

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