プレミアリーグの時間BACK NUMBER
リバプールはプレミアのロッキー?
クロップの決意はシティ独走阻止。
text by
山中忍Shinobu Yamanaka
photograph byGetty Images
posted2018/08/17 10:30
ロシアW杯では不完全燃焼だったサラー(中央)、マネ(右)が開幕戦でゴール。今季もリバプールの攻撃力は健在だ。
シャキリという「飛び道具」も。
マネに代わって出場したジェルダン・シャキリは、テクニカルなドリブルとパワフルなミドルが売りの「飛び道具」的な新戦力。攻めあぐんだ場合の打開策としてシティがマフレズを手に入れたのであれば、リバプールに加わったのがシャキリだ。
体調不良もあったファビーニョを除いて、新戦力がピッチに立ったウェストハム戦は、'92年にプレミアと名を変えたトップリーグ開幕戦でクラブ史上最大の大勝となった。
その3日後、シティの中枢ケビン・デブライネが練習中に膝を痛めたと知らされても同情している暇はない。「プレミアのロッキー」には、耐えに耐えてドラマチックな勝利を演じる映画の主人公とは違い、攻めに攻めるスタイルで昨季王者と優勝争いを演じ続けてもらわなければならない。プレミアがプレミアらしくあるために――。