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リバプールはプレミアのロッキー?
クロップの決意はシティ独走阻止。

posted2018/08/17 10:30

 
リバプールはプレミアのロッキー?クロップの決意はシティ独走阻止。<Number Web> photograph by Getty Images

ロシアW杯では不完全燃焼だったサラー(中央)、マネ(右)が開幕戦でゴール。今季もリバプールの攻撃力は健在だ。

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山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

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 8月第2週に2018-19シーズンのプレミアリーグが開幕した。

 プレミアファンの1人として今季の願いを挙げれば、「手に汗握る優勝争い」がリストの先頭になる。昨季は、最終節の1カ月前にマンチェスター・シティの戴冠が決まったからだ。勝点100を筆頭に記録ずくめの優勝は圧巻だったが、シティが第4節から首位を堅持して後半戦に突入した段階で、タイトルレースは終わっていたようなものだ。

 その昨季王者は、国内のメディアでもブックメーカーでも、タイトル防衛が順当と予想される状態で開幕を迎えている。

 勝利に貪欲な完璧主義者のペップ・グアルディオラ監督は、自身初のプレミア制覇を実現しても改善に余念がない。選手層も最高レベルにあったチームに、プレミア屈指のドリブラーであるリヤド・マフレズをレスターから獲得した。8月12日、アウェイでアーセナルと対戦した注目の開幕戦でも、2-0で順当に白星スタートを切っている。

 世界で最もタフなリーグとも言われるプレミアには、抜きつ抜かれつのデッドヒートのイメージがあるかもしれない。しかし、こと優勝争いに関しては独走に近いレース展開が当たり前になりつつある。一昨季のチェルシーも、開幕4カ月目から首位を走り続けての優勝。その前年のレスターも、降格候補が王者に化けた奇跡ではあったが、2位に10ポイント差をつけての独走優勝だった。

拮抗した優勝争いは5年前。

 観る者を最後まで釘付けにした優勝争いとなると、5年前まで遡らないといけない。

 最終的にシティが王座に就いたが、三つ巴の展開でチェルシーを抑えたリバプールが、2ポイント差で最後まで追いすがった2013-14シーズンのことだ。

 仮にリバプールの逆転優勝が実現していれば1990年以来、そして主将スティーブン・ジェラードにとっての初優勝になった。地元クラブひと筋だった英雄の悲願達成に期待を寄せ、イングランド全体がクラブの垣根を越えて盛り上がった。

 だからという訳ではないが、今季もリバプールに対抗馬として期待が掛かる。

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