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昨季不調だった大前元紀が激変!
大宮で復活した“点取り屋”の誇り。

posted2018/08/02 11:15

 
昨季不調だった大前元紀が激変!大宮で復活した“点取り屋”の誇り。<Number Web> photograph by Takahito Ando

流通経済大柏時代からゴールへの嗅覚は抜群だった大前元紀。大宮アルディージャのJ1復帰へ、後半戦も得点を量産する。

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安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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Takahito Ando

「点取り屋」と呼ばれる生き物は、いつのときも期待されるのは「ゴール」である。

 大宮アルディージャの大前元紀は今、その期待に応えてゴールを量産している。

 大宮は1年でのJ1復帰に向けて今季を戦っているが、現在第26節終了時点で12勝9敗5分けの暫定7位。やや苦戦を強いられている。

 だが、この状況下で大前は得点ランキング単独トップの16ゴール。まさにエースと呼ぶにふさわしい活躍ぶりだが、昨季は批判の矢面に立たされていた。

「正直、去年は試合に勝てていないし、俺自身も結果を残せていない状態でJ2降格。俺はサポーターやチームから大きな期待を受けて大宮に加わったわけですから、そこはプロとして叩かれて当然だと思う。“大前元紀=点を獲る”というイメージが強いだろうし、点を獲れていなかったのは正直、キツかった」

 2015年シーズン、大前は清水エスパルスでキャリア2回目となるJ1での2けたゴール(11点、2012年に13点)を挙げた。チームはJ2降格も残留を決意すると、翌年はJ2で18ゴールを挙げ、J1復帰に貢献。清水の10番としての役割を果たし、この年のオフに大宮への移籍を決意した。

わずか2ゴールで批判が集中。

 だが、新天地での2017年は試練の時だった。出場機会にも恵まれず、わずか2ゴール。この数字はドイツのデュッセルドルフ時代を除けば、試合に出始めたプロ3年目以降ワーストの記録だった。

 勝てないチームの中で背番号10を託されながらも、天を仰ぐシーンが目立った大前に、批判が集中するのは必然だった。またコンディション不良も指摘され、SNSなどでも手厳しい声が多く挙がった。

「(批判は)当たり前のことだと捉えていました。まず試合に出ていない、出ても時間が短い時期があって、コンディション維持は難しかったです。試合に出ても、これまで足を攣るなんてことはなかったのに攣ってしまうなど、かなり試合勘が鈍っているのを実感した。

 デュッセルドルフでも試合に出られない状況を経験したけど、その時はチャレンジすることでいろいろ学べた。でも昨年は即戦力として大きく期待される中で、それに応えられなかった。そこはやっぱり辛かったですね」

【次ページ】 俺は周りに理解してもらってこそ。

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