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横峯さくら、全英OPを前に絶好調。
キャディーに夫を指名して成績UP!
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byGetty Images
posted2018/07/30 17:00
今季ここまで、いい流れでゴルファーとキャディーとしての活躍ができている森川陽太郎と横峯さくら。
徐々にしっくりし始めた2人の役割り。
「僕はまだまだキャディーとしては低いレベルだと思うので、もっとゴルフの勉強をしないと!」
森川は、そんな言葉で謙虚に答えていた。好成績に気を良くしているというより、森川自身は、いま自分が何をすべきかに集中している、といった感じだった。
実際、キャディとしてやるべき仕事は多い。
試合前にコースの下見に行き、ボールの跳ね具合やグリーンの状態をチェックする。最近はコンパスと地図を持って、風の予習も欠かさない。
試合中に「こっち? そっち?」と横峯と相談しながら選ぶクラブも、2人の意見が一致するようになってきた。
「キャディーとしてかなり成長してる」と横峯は感心するが、それでも時々ラインやヤーデージを読み間違えることがあると言う。ミスした時は、森川が素直に謝るらしい。
2人でお互いをカバーしながらの転戦。
横峯が申し訳なさそうに、ちょっと笑った。
「今年からヤーデージを測る人が変わったらしいんですよ。主人には去年までのヤーデージブックを渡しているんですが、去年と今年でヤーデージが違うところがあるみたいで」
その横で、森川がボソッと呟いた。
「そういうの、本当に困るんだけど……」
横峯の言葉に力が入った。
「ケチってないで、これからは新しいのを買いますよ~!」
どうやら、判断ミスは森川だけの責任ではなさそうだ。