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横峯さくら、全英OPを前に絶好調。
キャディーに夫を指名して成績UP!
text by
南しずかShizuka Minami
photograph byGetty Images
posted2018/07/30 17:00
今季ここまで、いい流れでゴルファーとキャディーとしての活躍ができている森川陽太郎と横峯さくら。
横峯の弱点を知り尽くす森川の対応。
大会2日目、9番でバーディーを取った横峯に「ずっと同じ気持ちでプレーを続けよう」と鼓舞し続けた。
「(ショットに)自信がなかった癖が残ってて、2、3個バーディーを取ると『(スコアを落としたくないから)守りのゴルフをしよう』と無意識に思っちゃうんです」(横峯)
そんな逃げ腰の横峯の心境を見抜いた彼は、的確なタイミングで声をかけていった。結局18番でバーディーを奪い、通算4アンダーで2日目を終える。
その日の夜に「明日の最終日は攻める!」と2人で再確認したという。横峯は去年の8月末の「ポートランド・クラシック」以来、1ラウンド5アンダーを出していない。
「その5アンダーの壁を破れたら……絶対、本人の自信につながるはずだ」と森川は信じていたのだ。
「一緒の気持ちで戦えたことは良かった」
最終日の3番にイーグルを奪い、9番でこの日4個目となるバーディーを取った。ここで森川は「次にバーディーをとるか、ボギーを叩くか……試合の分かれ目だよ」と横峯に声をかけたという。
横峯も「(気持ちが)ピンに向かっていかないと、バーディーはこない」と分かっていたので、すぐさま「ここ大事だね」と返したのだそうだ。
最後まで強い気持ちで戦い抜いて、プロ入り自己最少スコアを10アンダーに更新し、米ツアー4年目で自己最高位となる2位に入ることができた。
試合後に「優勝できなかったのは悔しいですね」と言いつつも、久しぶりに横峯から笑顔がこぼれた。
「(主人と)一緒の気持ちで戦えたことは良かったと思う」