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横峯さくら、全英OPを前に絶好調。
キャディーに夫を指名して成績UP!
posted2018/07/30 17:00
text by
南しずかShizuka Minami
photograph by
Getty Images
横峯さくらは米ツアーに参戦した2015年以来、今季ここまで2試合で優勝争いができるほどにまで成長してきた。
この活躍を陰で支えるのは、横峯の夫の森川陽太郎である。
そもそも彼の職業はメンタルトレーナーなのだが、昨年の8月から横峯のキャディーも務めるようになった。
「本当はやりたくなかったんですよ。だけど、さくらの(ゴルフの)状態が悪かったんです。状態が悪い時に、相性の良いキャディーさんを見つけることはなかなか難しくて、だったら僕をキャディーとして育てるチャレンジはありかなと」
横峯は昨季におけるショットの不調から、今季のフルシード権を逃してしまっていた。どの試合に出場できるか見通しが立たなかったので、特定のキャディーと年間契約することを避けたのだ。だからといって試合の度に探しても、殆どのキャディーはすでに他の選手と組んでいるため、横峯と相性のいいキャディーが都合よく見つかるとは限らない。
困った横峯は……ついに、いつも帯同していた彼にキャディーをお願いしたわけである。
メンタルトレーナーの技術を活かした働き。
「(さくらは)良い判断をしましたね」とブリタニー・ヘンダーソンが断言する。
ブリタニーは弱冠20歳で通算6勝のブルック・ヘンダーソン(カナダ)の姉である。元プロゴルファーで、現在はブルックのキャディーを務める。
「キャディーとして一番大事なことは、選手の性格とゴルフを理解すること。良いキャディーは的確なタイミングでその選手のサポートをします。森川さんはメンタルトレーナーであり、夫としてさくらの良き理解者でしょうから、頼もしい味方ですよね」
森川自身は、横峯の練習や生活をサポートしているため「横峯がどういう状況の時に、どういう心境でプレーしているのか、誰よりも分かっている」という。
まだキャディー経験は浅いはずなのだが、今年6月の「ショップライトLPGAクラシック」では、その森川の判断が冴えに冴えた。