“Mr.ドラフト”の野球日記BACK NUMBER
プロ野球界に大量世代交代の兆し……。
清宮を筆頭に恐るべき若手が成長中!
text by
小関順二Junji Koseki
photograph byKyodo News
posted2018/07/18 11:00
フレッシュオールスターゲームでの全イースタンチーム、豪華すぎる面々。左端から村上宗隆、安田尚憲、金子一輝、清宮幸太郎、大河、松原聖弥、岩見雅紀。
佐々木朗希を大谷翔平クラスに育てられるか?
実は……このフレッシュ球宴の2日前、岩手県大会2回戦で行われた大船渡高vs.盛岡三高戦を見て、非常なショックを受けた。
大船渡の2年生右腕、佐々木朗希が最速154kmのストレートを武器に快刀乱麻のピッチングを見せ、春の県大会でベスト4に進出したシード校、盛岡三を4安打、2失点に抑え込んだのだ。
最速154kmというと“瞬間風速”の1球限りと意地の悪い人は思うかもしれないが、私が現場で確認した限りでは全球142球のうちストレートは102球で、そのストレートの平均球速が何と147.5kmだった。
これはここで詳しく書くスペースがないので割愛するが、これからのプロ野球はこういう超弩級の素材から逃げず、大谷翔平(エンゼルス)クラスの選手に育て上げることが重要になってくるだろう。
わずか1週間の東北遠征で佐々木を見ることができ、さらにフレッシュ球宴でファームの逸材の全力プレーを見られたのだから、近年にない充実した遠征になったと満足している。