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ロシアW杯の喧噪を抜けて……。
ぶらり鎌ケ谷で清宮幸太郎を見る旅。 

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中溝康隆

中溝康隆Yasutaka Nakamizo

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photograph byYasutaka Nakamizo

posted2018/07/02 10:30

ロシアW杯の喧噪を抜けて……。ぶらり鎌ケ谷で清宮幸太郎を見る旅。<Number Web> photograph by Yasutaka Nakamizo

鎌ケ谷スタジアムのバックネット裏のシートにて。ひと足お先に「今年も夏が来た」と感じた瞬間。

野球ファンの至福、一軍と二軍の親子ゲーム観戦。

 目的地は日本ハムと巨人のイースタンリーグ公式戦が行われる、6月22日の鎌ケ谷スタジアムだ。あえて行き慣れているジャイアンツ球場ではなく、ファイターズ二軍本拠地の鎌ケ谷へ向かうことにした。

 都心から1時間半くらい掛かるのだろうかと調べてみたら、なんと水道橋駅から鎌ケ谷駅まで50分で行けてしまう。じゃあ地方球場にありがちな最寄り駅からバスで30分揺られるパターンか……と思ったら、駅から球場行きの100円シャトルバスで10分ほどだ。これなら、同日夜に東京ドームで行われる巨人vs.ヤクルト戦との親子ゲーム観戦も充分可能な距離である。

 今季も『TOKYO SERIES 2018』の球場配布ペーパーのテキストを担当したので、可能ならば現地で自分の書いたパンフレット現物を受け取りたい。よし、昼前に鎌ケ谷へ着いて13時から試合を観て、夜は東京ドームのナイターへ。

 せっかくだから食事はすべてスタジアムグルメにしよう!

 今回はそんな気ままな野球の旅だ。

「逆方面の電車に乗って会社休んじゃおうかなぁ」

 大人になると、生活圏内から少し外れた電車に乗る機会がほとんどない。飛行機でも新幹線でもなく、見知らぬ普通電車に揺られるあの解放感。

 誰だって通勤中にふと、「逆方面の電車に乗って会社休んじゃおうかなぁ」なんて思う瞬間はあると思う。

 俺にはある。

 会社員時代に何度も思った。けど、やらなかった。いやできなかった。今日はいつもとは反対側のホームで千葉方面の総武線に乗る。あぁなんなんだ、この解放感は。

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