“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
昌子源がW杯初戦で貫いた信念。
誰よりも「何が何でも守りきる」。
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2018/06/21 17:30
ファルカオ相手にも吉田麻也との連係で抑えきった昌子源。W杯の大舞台でその能力を見せつけた。
CBは気を抜いちゃいけないんです。
そこから彼の言動はさらに変化した。
メキメキと頭角を現し、鹿島でレギュラーを掴むと、「俺の成長がチームの鍵を握っていると常に思っている。俺がDFラインをまとめていかないと『常勝・鹿島』は復活しない。それくらいの気持ちでやっている」と、弱気を微塵も感じさせなくなった。
「CBは気を抜いちゃいけないんです。90分間、声を出し続け、周りに目を配り、身体を張り続けないといけないんです。どんなときも相手のチャンスの芽を潰す、ゴールを決めさせないことを最優先に考えないといけないんです」
彼のCBとしての強烈な信念の奥にある“チャンスの後にピンチあり”。決勝トーナメント進出の可能性をかけて戦うセネガル戦でも我々はこう思うだろう。
「危険なところに昌子がいる」と――。