スポーツ百珍BACK NUMBER
Jサポの間で毎週バズる漫画家って?
「怒られたらやめますけど(笑)」
posted2018/06/05 10:30
text by
茂野聡士Satoshi Shigeno
photograph by
Junsei Chida
レッズの大槻組長、強すぎるサンフレッチェ、とどめのイニエスタ……。2018シーズンのJリーグ序盤戦は驚きの連続だった。ピッチ内外で目まぐるしくニュースが続く今シーズン、各クラブのファンやサポーターはツイッターなどで情報を色々とチェックしていることだろう。そんなSNS上で“バズってる”イラストがあるのはご存知だろうか。
作者は千田純生(@chidajunsei3163)さん。
過去に月刊少年マガジンで『蹴児 -ケリンジ-』、『フィールドの花子さん』などの作品を連載していた、れっきとした漫画家だ。Twitterのフォロワーは3万8000を超え、現役Jリーガーや有名解説者顔負けのサッカー界の人気アカウントになった。
大きな理由はJ1の試合前、試合後にアップするイラスト。各クラブのマスコットや選手をコミカルに描きつつ、ファンが「あるある」と笑ってしまう1コマ漫画が好評を得ている。特に4月、浦和を立て直した“大槻組長”こと大槻毅暫定監督のイラストは、約4560リツイート、9000いいね! 超え。Jリーグ好きならタイムライン上で目にしたのではないか。
そんな千田さん、素顔はどんな人で、どんなことを考えてイラストを制作しているのか。本人に直撃してみた。そしてせっかくなので、今季J1序盤戦で印象に残った3つの出来事を描いてもらった。
松永選手や川口選手がいたマリノスに……。
――千田さん、よろしくお願いします。
「僕、コメント力がないんですけど、大丈夫ですかね?」
――たぶん大丈夫です。雑談してみたらサッカー愛にあふれているし、結構おしゃべりだなあ、と感じるんで。
「それならよかった! 僕はマリノスが大好きなんですけど、この前は大阪までレッズ対ガンバを見に行ってきたんですよ。岩手県出身なんでなかなか大阪に行く機会がなくて。ホント楽しかったです。臨場感あるって評判の吹田スタジアムに行けたのはもちろんなんですが、大阪のおいしいグルメも堪能できたし。あとはその前に見に行った……」
――……そろそろ質問しますね。サッカーと出会ったきっかけは?
「あ、はい。Jリーグブームに乗っかった形ですね。開幕の1年くらい前に、岩手でヴェルディ対日産の試合があったんですよ。当時は2チームのうちどっちが好きか、という感じでした。僕はひねくれた性格で、単純に主役よりも2番手のライバルが好きだったんです。人気はヴェルディでしたけど、実力は日産だぞという思いが強かったので。
あと兄ちゃんがサッカーをしていたから小5で僕も始めたんですが、ポジションはGKでした。当時のマリノスは松永(成立)選手や川口能活選手がいたし、今だと飯倉(大樹)選手と良いGKがずっといたのも大きかったです。一度ファンになったら、なかなか離れられなくて、ずっとマリノスファンを続けています」