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森重真人はW杯にギラついている。
「俺なんて」が口癖だった男の変貌。 

text by

馬場康平

馬場康平Kohei Baba

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photograph byKoki Nagahama/JMPA

posted2018/05/17 08:00

森重真人はW杯にギラついている。「俺なんて」が口癖だった男の変貌。<Number Web> photograph by Koki Nagahama/JMPA

コートジボワール戦で喫した悔しい逆転負け。森重真人が味わったブラジルでの屈辱は、ロシアで晴らすのみだ。

ふた回り大きな目標を、野心を。

 サッカー選手が4年を懸けて目指す場所。その終着地には、4年前に知りたかった答えがきっとある。新たに就任した西野朗監督のリストに「森重真人」の名は書き記されているのか。

「今回もチャレンジャーに違いない」

 だけど、決定的に違うのは、W杯という舞台を知っていることだ。

「ふた回り大きな目標を持たないといけない。あの時は自分で限界を決めたからそこまでだった。だから野心を持ち込みたい」

 いまだ夢路の途中。森重にとって、4年を懸けた大仕事がそこには待っている。かつての種火は、今にもボッと噴き出しそうだった。

 6年前は「オレなんて」と言っていた男は「諦めが悪いんだよね」と言って、こう結ぶ。

「自分のイメージしている姿はあるのに、引き下がりたくはない。30歳を超えて、いろんなことが見えたり、楽しくなってきた。ここで諦めたくなんてない。ギラつく? もちろんギラついてますよ」

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