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弟や妹の方がスポーツで大成する?
テニス界での兄弟姉妹成功例を検証。
text by
今田望未Nozomi Imada
photograph byMotoo Naka/AFLO
posted2018/04/11 08:00
2017年の東レ・パンパシフィックOPで、ダブルスとしてプレーした大坂なおみとその姉の大坂まり。
マリーの兄はウィンブルドンで優勝も!
次に男子テニスBIG4の兄弟について触れたい。
あのノバク・ジョコビッチ(セルビア)にも弟が2人いることを知っている人は少ないだろう。
1人目の弟マルコは下部ツアー優勝経験があり、選手登録はされていないがセルビアのデビスカップチームに同行したこともある。
2人目の弟ジョルジェは兄ノバクと組んで北京の大会でベスト8に進出した。
過去にはマルコ、ジョルジェともにシングルスのATPランキングを持っていたこともあるほどの実力を持つ(マルコはダブルスで現在もランキングあり)。
そしてアンディー・マリー(イギリス)の兄ジェイミーは、弟とは別の道で偉業を成し遂げた。
早くからダブルス専門の選手として活躍したジェイミーは、2007年にウィンブルドン混合ダブルスで優勝。弟アンディーがシングルス(全米オープンで2012年優勝)で優勝する5年も前にグランドスラムの頂点に立っていたのだ。
その後も2016年に男子ダブルスでグランドスラム2勝、ダブルス世界ランキング1位も経験した。
あのマッケンローには全仏優勝者の弟がいた。
かつてのレジェンドにも兄弟がいる。
ジョン・マッケンローには弟パトリック・マッケンローがいるが、彼も1989年の全仏オープンのダブルス優勝者だ。
ツアー通算ダブルス16勝を数え、実績からデビスカップアメリカ代表の監督を務めることもあった。
現在は解説者としても活躍し、グランドスラムでは兄ジョンと組んだレジェンドダブルスが名物となっている。笑いあり妙技ありのダブルスは今でもテニスファンを魅了し続けている。