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Jリーグの平日開催は必然なのだ。
反発覚悟で導入するしかない事情。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byGetty Images
posted2018/04/02 07:00
今季ブンデスリーガでは月曜日開催に反対して、テニスボールがピッチに投げ込まれたことも。
CLも来季からはキックオフ時間が2つに。
チケット完売率が頭打ちとなっていることを考えると、ブンデスリーガでも従来のサッカー場にない価値を提供しつつ、放映権料を増やさなければ凋落するのは目に見えている。
例えば中央ヨーロッパ時間の20時45分に固定されていたUEFAチャンピオンズリーグのキックオフ時間帯でさえも、来季からは2つに分かれる。
生放送で観戦できるバリエーションを増やすことが、より多くの放映権を手にするための世界的な潮流となっている。つまりリーグ戦の平日開催が増えるのは、必然の流れなのだ。土日開催にこだわるのは、変化への適応を妨げることになる。
いま議論すべきは、平日開催の是非ではなく、これまでは観戦に興味を示さなかったような層も取り入れるために何ができるのかについて。そうした人たちを惹きつけるために、スタジアムにおけるエンターテインメント化を図ることができるかどうか。
ブンデスリーガでさえ向き合っている課題に、Jリーグもまた直面しているのである。