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J1中継に“動くスタメン紹介”登場。
俊輔は一番乗り、優磨は部屋で練習!?
posted2018/04/03 11:00
text by
松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph by
J.LEAGUE
ちょっと変わると、ちょっと嬉しいことがある。
居酒屋のお通しが、おいしくなった。
コンビニ店員の挨拶が、元気になった。
トイレットペーパーの端が、三角に折られている。
などなど。2年目を迎えたDAZNでの明治安田生命J1リーグ中継も、今季、ちょっと変わった。試合開始前、実況のアナウンサーが「では、今日のスターティングメンバーを見ていきましょう」と言った直後だ。
昨季までのスタメン紹介は、ポジションごとに選手の顔写真が並んでいた。ところが今季は、これが“動き出した”。正面を見据えた選手が1歩前に踏み出し、斜めに構えて一斉に腕を組む。イングランドのプレミアリーグやドイツのブンデスリーガの中継ではお馴染みの「動くスタメン紹介」が、Jリーグにも導入された。
「Walk On CG」というグラフィック。
Jリーグの試合中継は、2017シーズンからPerformが放映権を取得して以来、Jリーグが自ら映像を制作し、著作権を持つ「Jリーグ公式映像」となった。これを受けて、公式映像を制作する株式会社Jリーグデジタルが生まれ、この会社のスタッフが「動くスタメン紹介」の制作にも関わっている(2018年4月1日より株式会社Jリーグメディアプロモーションが制作)。同社の前田章門氏は、動画によるスタメン紹介を始めた経緯を、こう語る。
「昨シーズンからJリーグとして自分たちで中継映像を制作するようになって、まず1年目は中継カメラの台数を増やすなど、質を高めることを意識してやりました。そして2年目の今季は、『今までにないことをやりたい』という思いを、スタッフみんなが持っていました。
そこで導入したのが、我々が『Walk On CG』と呼んでいるスタメン紹介のグラフィックです。昨年の夏から秋にかけて、各クラブに『こういうことをやりたいので、お願いします』と一報を入れて、最終的には11月に正式決定しました」