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走って、つないで、カバーする。マリノスGKの“副業”と決意。~J1最高の支配率を支える飯倉の決断力~
text by
北條聡Satoshi Hojo
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2018/03/31 06:00
新たなスタイルに取り組む飯倉。1-0で今季初勝利を挙げた第4節浦和戦後には「足元のプレーにも慣れてきた」。
いま、J1リーグでもっとも忙しいゴールキーパー(GK)だろう。横浜F・マリノスの飯倉大樹だ。
走る、走る。とにかく走る。今季の開幕戦で記録した走行距離は約6.5km。他クラブのGKの平均が約4.5kmだったから、2km近く多く走ったことになる。
「彼の役割は劇的に変わった」
アンジェ・ポステコグルー新監督が言う。実際、今季から新たな役割が追加された。それが“かりそめのリベロ”である。
今季のマリノスは超のつく「ハイプレス・ハイライン」に挑戦中だ。最終ラインを極端に押し上げ、前線から果敢にボールを奪いにいく。プレスが空転すれば、一発でラインの裏を突かれかねない。