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大阪杯に池江泰寿厩舎の馬が4頭。
大将格はサトノダイヤモンドか。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2018/03/31 08:00
最強世代と呼ばれたサトノダイヤモンド世代も早くも5歳。国内を制し、凱旋門賞への道を開けるか。
迷ったらノーザンファーム……?
印をつけた6頭のうち、ペルシアンナイト以外の5頭はノーザンファームの生産馬だ。その他、シュヴァルグランとメートルダールもそうなので、出走馬16頭中7頭がノーザンファームの生産馬ということになる。
「迷ったらノーザンファーム。困ったら池江厩舎。騎手は外国人、武、戸崎」
菊池寛の『我が馬券哲学』に、私的現代版としてこう加えたくなる。それくらい、舞台が大きくなればなるほど、ノーザンファームの生産馬と育成馬は強さを発揮する。
これに従い、ペルシアンナイトではなくシュヴァルグランを△にしようかと、実は迷っている。シュヴァルグランが勝てば、三浦皇成によるJRA・GI初勝利となる。
10年前、武豊の新人最多勝記録を大幅に更新する91勝を上げた彼も、もう28歳。昨年、武のキタサンブラックが貫録勝ちしたこのレースを、次世代の三浦が涙の制覇――となれば、話題になるだろう。キタサンがしばしば見せてくれた「できすぎ」のドラマを、こういう形で見るのも悪くない。
馬券の発売〆切ギリギリまで、楽しみながら迷いたい。