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大阪杯に池江泰寿厩舎の馬が4頭。
大将格はサトノダイヤモンドか。
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2018/03/31 08:00
最強世代と呼ばれたサトノダイヤモンド世代も早くも5歳。国内を制し、凱旋門賞への道を開けるか。
夢の実現に近いのはサトノダイヤモンド。
現在の管理馬で、凱旋門賞制覇に最も近いところにいるディープ産駒はサトノダイヤモンドだろう。
昨年の敗因は道悪だけではなく、息づかいにも違和感を覚えるところがあったようだ。それが解消され、さらに現地の馬場で経験を積めば、夢を叶えても不思議ではない。
サトノダイヤモンドにとってこの大阪杯は、もちろん本番ではあるが、先を見据えるうえで、きわめて重要な試金石でもある。
「池江血統」の価値を上げる戦いでもある。
昨年の皐月賞でワンツーフィニッシュを決めたアルアインとペルシアンナイトも上位争いをするだろう。
特にアルアインは、すっと好位につける脚があるだけに、阪神の内回りはドンと来い、というタイプだ。
ペルシアンナイトはマイルがベストかもしれないが、距離がもった場合、その爆発力は他馬にとって脅威になるだろう。この馬の母オリエントチャームも、伯父でフェブラリーステークスなどを勝ち種牡馬となったゴールドアリュールも池江泰郎元調教師の管理馬で、叔父のゴールスキーは池江師の管理馬だ。
つまり、この母系は「池江血統」と言うこともできる。池江師は、ヨーロッパのアガ・カーン殿下やジュドモントファームといったオーナーブリーダーのように、ひとつの血統を大切にしてGIホースをつくり出す楽しみも追い求めたい、と話していた。勝てば、池江血統の価値がさらに高まる。
ここで結論。
◎サトノダイヤモンド
○アルアイン
▲スワーヴリチャード
△ペルシアンナイト
×ダンビュライト
注ミッキースワロー