サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
3月欧州遠征の代表復帰も絶望的に。
開き直るしかない香川真司の本心。
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byGetty Images
posted2018/03/14 11:30
2月の負傷までは、シュテーガー監督(左)から信頼を得て好調を維持していた香川だが。
苦しい状況だからこそ、やれることを全力で。
代表招集外、そして負傷……。
あって当然だったものが奪われる。その喪失感を埋めるのは、目の前のことに力を注ぎ、今日一日を懸命に生きることなのかもしれない。ドルトムントの現況について訊かれた彼の答えは、決意の固さを表していた。
「チームは苦しいですけど、だからこそ、自分自身に集中してやれることを全力でやって、苦しい状況を打破していきたい」
半年以上代表チームから離れることについて、危機感もあるだろう。
ワールドカップまでの時間は限られている。
しかし、どんなに悔いても負傷という現実は変わらない、しかたがないと前を向くしかないのだ。気持ちの整理はついている。そんな強さが漂っていた。
もう開き直るしかない状況に立ったことは、ワールドカップメンバー入りへと突き進む力に繋がると信じたい。