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3月欧州遠征の代表復帰も絶望的に。
開き直るしかない香川真司の本心。
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph byGetty Images
posted2018/03/14 11:30
2月の負傷までは、シュテーガー監督(左)から信頼を得て好調を維持していた香川だが。
7試合先発フル出場で自信を深めていた香川。
負傷から1カ月。
患部の炎症が消えず、MRIを撮ったところ、さらなる安静が必要だと診断され、再び固定装具をつけることになったという。
「最初はもっと早く復帰できると思っていたけれど、まあまあしょうがないです。これ(固定装具)は1週間つけることになっているので、あと数日で外せる。炎症がなくなれば、そこからは普通のリハビリになります」
香川の心中を想像するのはたやすい。
昨年11月、代表の欧州遠征メンバーから外れた。今季はドルトムントでの出場時間も減少していたことも影響したかもしれない。しかし、12月にシュテーガーが監督に就任すると先発に定着。負傷交代するまで7試合先発フル出場を重ねて、状態の良さを実感していただろう。
「3月の欧州遠征で代表復帰する」という予想図を順調に描いていたところでの負傷。
復帰を諦めてはいなかったはずだが、足首の痛みは消えず、それも望めない現実。当然、落胆は焦りを生んだに違いない。
「ネイマールじゃないですけど……」
「もちろん、代表でプレーできるチャンスが少なかったなかで、ここで出られないのはすごく残念ですけど、自分の頭のなかでは切り替えができている。これもひとつの教訓というか、いくら注意したとしても、怪我は起こりうること。ただただ、もっと気を引き締めなければいけない。
(負傷離脱で復帰はワールドカップ直前とも報じられる)ネイマールじゃないですけど、これが1カ月でも遅かったら、もうワールドカップは確実に無理だったかもしれない。そういう意味では早い段階でよかったとは思います。4月、5月と良いプレーを見せて、調整していきたい」