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3月欧州遠征の代表復帰も絶望的に。
開き直るしかない香川真司の本心。
posted2018/03/14 11:30
text by
寺野典子Noriko Terano
photograph by
Getty Images
「香川はあと2、3週間離脱する」
2月10日のハンブルガーSV戦途中、左足首を痛めピッチを退いた香川について、3月9日の会見で、ペーター・シュテーガー監督はそう語った。
香川離脱後のリーグ戦の戦績は1勝2分と停滞し、順位も3位に後退。4位フランクフルトとは勝ち点で並んだ。3月8日の欧州リーグでも格下とみられるザルツブルク相手にホームで1-2と敗れていたこともあり、ドルトムントにとって香川の不在は、大きな影を落としていると言える。
そして3月20日からスタートする欧州遠征での代表復帰も、厳しい状況であることが判明したのだった。
長谷部と話した後、取材に応じた。
アディショナルタイムの勝ち越し弾で3-2と辛勝した3月11日のフランクフルト戦終了後、香川真司はロッカールームへ通じるミックスゾーンに姿を見せた。左足には痛めた足首を固定する装具がつけられている。メディアの前を通る表情は柔らかい。
まずは右手にあるアウェイのロッカールームへ顔を出し、長谷部誠に声をかけた。そして、左手のドルトムントのロッカーへ向かう。
「あとでいいですか?」
話を聞こうとする日本メディアの記者にそう答えると、再び、フランクフルトのロッカールームへ。そこから30分ほど時間が過ぎ、長谷部とともに香川がロッカールームから出てきた。
「長谷部さんと会って話すのはかなり久しぶりですね。チームや代表の話をしていました」
そう答えた香川に、怪我についての質問が飛ぶ。
「報道通り、2~3週間ですね」とさらりと答える。