月刊スポーツ新聞時評BACK NUMBER
「そだねー」「もぐもぐ」とオヤジ達。
カーリング女子に染まった日本列島。
text by
プチ鹿島Petit Kashima
photograph byRyosuke Menju/JMPA
posted2018/02/28 18:00
一番前は吉田知那美、2列目左は鈴木夕湖、右は吉田夕梨花、3列目左は本橋麻里、右は藤澤五月。
『夕刊フジ』が最後に出した驚愕の文字。
この『日刊ゲンダイ』の記事中でのCMオファーがありそうな理由を読んでみたら「おや?」と思った。
抜粋してみる。
・チームプレーで銅メダルを勝ち取ったというストーリーは、CMに応用しやすい。
ADVERTISEMENT
・スピードスケートなど一瞬で終わってしまう競技と違い、カーリングは試合時間が長く、顔のアップがテレビに映る時間が長い。
・老若男女から支持される明るく前向きなイメージ。
これってCMオファーがきそうな理由でもあるが、そのままスポーツ紙(おじさん)に好かれた理由とも言えまいか。
顔のアップの多さで名前も覚えやすく、「もぐもぐタイム」のイメージから親しみやすさを勝手に抱くことができる。
彼女たちにとって「そだねー」は単なる地元の言葉だが、おじさんにとっては「訛り=素朴」というこれまた勝手なロマンを連想できる。
オヤジジャーナルがカーリング女子に夢中になるのは当然のような気がしてきた。
さて、今月もっともインパクトがあったのはこちらの見出しだ。
「“そだ姉”吉田知那美 復活秘話」(夕刊フジ2月23日付)
「そだねー」がさらに進化して「そだ姉(ねー)」。
夕刊フジ師匠、やりすぎです。
以上、今月のスポーツ新聞時評でした。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。