オリンピックへの道BACK NUMBER
葛西紀明「2022年、絶対に出ます」。
世代交代と何度も言われたからこそ。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byRyosuke Menju/JMPA
posted2018/02/20 11:40
6位に終わったラージヒル団体決勝後、葛西紀明は「4年後の北京オリンピックで絶対メダルを取りたい」と決意を語った。
誰がどう思おうが葛西はひるまない。
自分を信じて歩き続けた先に、ソチ五輪での自身初の個人戦でのメダルがあり、団体での16年ぶりのメダルがある。世界選手権でも最年長メダリストであり、ワールドカップでも、自身の持つ最年長優勝記録、最年長表彰台記録をたびたび更新してきた。
誰がどう思おうが葛西はひるまなかった。そして今また、競技生活の続行と4年後を目指す意志をあらためて表明した。
北京五輪のときは49歳。出場すれば、実に9度目を数える。これまでもジャンプの世界の常識を覆してきたジャンパーは、さらなる挑戦を迷いなく決めた。
何度も苦い思いをしながら、壁を乗り越えてきた葛西のこれからの歩みが、楽しみだ。