Number ExBACK NUMBER
CL16強激突! プロシネツキは
なぜモドリッチの成功を予見できた?
text by
生島洋介Yosuke Ikushima
photograph byGetty Images
posted2018/02/16 15:45
2月15日、CLでのレアルvs.PSGでのモドリッチ。“バルカンのクライフ”という異名も持つテクニシャンだ。
モドリッチにまつわる秘話が続々と。
年明けにボスニア・ヘルツェゴビナ代表監督に就任したばかりのプロシネツキとは、27年前から彼を取材してきたウラディミール・ノバク記者を通じてコンタクトが取れた。
着任直後とあって多忙を極めていたが、今回のインタビューのテーマを聞いて快諾。
「1月某日、私がサラエボから戻る午後に会おう」
自宅があるザグレブで時間を割いてくれた。
待ち合わせ場所に現れた彼は、旅の疲れも見せずにノバク記者をいきつけのレストランへ案内すると、好きなタバコをふかしながら、ゆっくりと話しはじめる。
「ルカのことは、彼がユースの頃から知っていた。光る技術を備えた小柄な選手がいると聞いていたんだ――」
もともと、裏表のない率直な人物だという。
旧知の記者にありきたりな話などしない。
例えば、モドリッチの小柄な体格を理由に将来を悲観した当時のこと。めきめきと力をつけてゆくその後の成長過程。そして成熟した現在、攻守にわたり突出したパフォーマンスができる理由。プロシネツキだからこそ言えるストレートな意見をじっくりと披露してくれた。
CBの話がいつの間にか超攻撃的SBに!?
Number946号に登場してくれたほかのレジェンドも、それぞれ“らしさ”は全開だ。
「マルセロはサイドバックとして現在のサッカー界の頂点に立っている」
センターバックについて尋ねたはずのリオ・ファーディナンドからは、超攻撃的サイドバックの名が真っ先に返ってきた。