フランス・フットボール通信BACK NUMBER
“レジェンド”ヌーノ・ゴメスの今。
「ミトログルを返してくれ!」
text by
ニコラス・ビラスNicolas Vilas
photograph byPaulo Duarte/Bloomberg/Getty Images
posted2018/02/13 08:00
カリスマ的人気を誇ったこのポルトガル人ストライカーは、いまでも本国の若者達にとって絶大な人気を誇る。
「ポルトガルにもまだ優れた監督がいることの証明に」
――2011~12年シーズンにはブラガでレオナルド・ジャルディムの指導を受けましたが、そのときに彼がモナコを見事に率いるレベルにまで到達すると思いましたか?
「ああ、彼はそこに到達しうるすべての要素を持っていたからね。クラブの誰ともよく理解し合っていた。やり方も合理的で性格も落ち着いている。どんな状況でも冷静さを失わなかった。周囲を固めるスタッフもみな有能で、彼らと共に働くのはとても楽しかった。
モナコであれだけのことを実現して、僕もとても嬉しく思う。ジャルディムこそは、ポルトガルにもまだまだ優れた監督がいることの証明といえる」
ポルトのコンセイソン監督が優れている理由とは。
――それでは前ナント監督のセルジオ・コンセイソン(今季からポルト監督)の仕事をどう評価していますか?
「彼は実際素晴らしい成果をあげているよ。
ポルトはこの4シーズンというものタイトルから見放され、それは今も変わらないが、彼の手でチームは着実に成長しているのが分かるからね。とてもよく組織されていると思うよ。
セルジオは選手のモチベーションを高める術を心得ている。現役時代の彼のイメージでもあった情熱的な振る舞いと、選手それぞれの個性を尊重する態度により、ポルトは異なるチームへと変貌を遂げたといえる。
加えて攻撃で違いを作り出せる選手がひとりいる。バンサン・アブバカルだ。
昨季はベシクタシュにレンタルに出されていたが、セルジオの希望でポルトに呼び戻した。その力強さは相手ディフェンスを、いつもヘトヘトにさせているからね」