フランス・フットボール通信BACK NUMBER
“レジェンド”ヌーノ・ゴメスの今。
「ミトログルを返してくれ!」
text by
ニコラス・ビラスNicolas Vilas
photograph byPaulo Duarte/Bloomberg/Getty Images
posted2018/02/13 08:00
カリスマ的人気を誇ったこのポルトガル人ストライカーは、いまでも本国の若者達にとって絶大な人気を誇る。
現役時代にはフランスでプレーする可能性もあった!?
――訪問した国の中にフランスは入っていますか?
「それがまだなんだ。近いうちに行きたいと思っているよ」
――フランスの話をよくしていますが、現役時代にフランスのクラブと契約する可能性はあったのですか?
「フィオレンティーナでプレーしていた2001年に、交換トレードでPSGに行く話があった。名前は忘れたけど、フィオレンティーナがPSGのある選手に興味を持って、パリから交換トレードのオファーがあった。合意には至らなかったけれども、他にもボルドーはじめ幾つかのクラブからの話があったよ」
――フランス語は話しますか?
「(フランス語で)ちょっとだけならね(笑)。学校で少し習ったんだ。聞くのはほとんど大丈夫だけど、話すのは難しいよ」
本名は「ゴメス」ではなくて「リベイロ」?
――あまり知られていませんが、ゴメスというのはあなたの本名ではなくて(本名はヌーノ・リベイロ)、フェルナンド・ゴメス(1983年と85年のヨーロッパ得点王)に由来するニックネームです。彼はポルトの伝説の選手で、あなたはライバルのベンフィカですが……。
「彼はスポルティングでもプレーしたよ(笑)。
この名前はクラブとは何の関係もなくて、ポジションからきているんだ。当時の彼はほとんど毎シーズンのようにポルトガルリーグの得点王を獲得していた。僕も子供のころはトップでプレーするのが大好きで、よくゴールを決めていたし、彼のように長髪にもしていたんだ。
そのうち僕が住んでいたアマランテで地元の大会に出るようになると、周囲の人たちが次第に僕を“ゴメス”と呼ぶようになったんだ」