野球のぼせもんBACK NUMBER
あのドラ1・田中正義のプロ1年目。
二軍1試合登板後、「工藤塾」へ。
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byKyodo News
posted2017/12/26 11:30
黙々と練習に励み続けている田中。今季唯一の登板となった9月のウエスタン・リーグ阪神戦では、全42球で最速149キロ、3回2安打2失点という数字だった。
工藤監督はリリーフでの起用も示唆している。
岩嵜が「今でも監督からは『まだまだ鍛えないと』と言われますし、僕ら3人は『やってきた』という自負みたいなものはあります」と語れば、千賀は「翌朝は筋肉痛が凄すぎて、ベッドから転がり落ちるようにして何とか体を起こしていた」と当時を振り返る。
地道で、すぐに答えは出ない。
しかし、継続はとてつもないチカラとなることは、先輩たちが証明してくれている。
1月の自主トレは和田毅に弟子入りして行う予定だ。
チームきっての理論派で、かつ練習量はいまだ若手よりも多いとされている。田中は良い選択を行ったのではなかろうか。
また、工藤監督は田中についてリリーフでの起用を示唆している。かつてホークスでは先発として芽が出なかった馬原孝浩が入団2年目にリリーフに転向して大成功した例もある。連投をクリアしなければならないが、投手タイプとしては適性二重丸。
来季で37歳となるサファテの後釜育成という意味でも期待したい存在だ。