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グアルディオラの人脈を徹底検証。
その謎に満ち、輝くばかりの友人達。
text by
フランソワ・ベルデネFrancois Verdenet
photograph byL'Equipe
posted2017/12/14 08:00
2016年2月からマンチェスター・シティの監督を務めるグアルディオラ。2017年12月上旬時点で、無敗のままリーグトップを独走中である。
世界的名店「エル・ブリ」の天才シェフも盟友。
<ミケル・アルテタ:新参者>
2016年夏にアーセナルで現役を引退した後に、最も新しい仲間としてペップの側近に加わった。
35歳のアルテタはバルセロナのカンテラ出身で、16歳のときに親善試合でペップとの交代出場を果たしているが、トップチームでのプレー経験はない。若くしてパリ・サンジェルマンに移籍し、その後は12シーズンにわたりプレミアリーグで活躍した。
<マティアス・マンナ:ジャーナリスト>
アルゼンチン出身のマンナは、もっとも古くからグアルディオラを信奉しているジャーナリストのひとりである。
2004年から彼を讃えるブログを始め、ペップがブエノスアイレスに滞在するたびにふたりは親交を深めていった。'70年代のアヤックスとヨハン・クライフをこよなく愛するマンナを、ペップは夏のプレシーズン合宿に毎年プライベートで招待している。
ペップの試合と方法論を分析した単行本を刊行し、その192ページに及ぶその労作には彼のブログと同じ“パラディグマ・グアルディオラ”のタイトルが冠されている。
<フェラン・アドリア:シェフ>
55歳になるアドリアは、世界で最も名高い料理人のひとりである。
コスタ・ブラバにあった彼のレストラン「エル・ブリ」は、1997年にミシュランガイド・カタルーニャ版の3つ星を獲得し、世界最高のレストランのひとつに数えられた。グアルディオラはその店の常連であった。
2011年、アドリアは自分の店を閉めペップのアドバイザーのひとりとなり、とりわけ分子料理への造詣を深めていった。彼こそはグアルディオラのオープンマインドと多様性、独創性を体現する人物であるといえる。