フランス・フットボール通信BACK NUMBER
グアルディオラの人脈を徹底検証。
その謎に満ち、輝くばかりの友人達。
text by
フランソワ・ベルデネFrancois Verdenet
photograph byL'Equipe
posted2017/12/14 08:00
2016年2月からマンチェスター・シティの監督を務めるグアルディオラ。2017年12月上旬時点で、無敗のままリーグトップを独走中である。
弟が代理人。そして長年の友人“チキ”の存在も。
<ペレ・グアルディオラ:弟、代理人>
ペップにはふたりの姉(オルガとフランセスカ)がいるが、男の兄弟はペレのみである。
ペレは長くペップのアドバイザーを務めているジョゼップマリア・オロビトグとともに、兄の代理人としても活動している。
マンチェスター・シティ移籍の際には彼が交渉を担当し、2019年まで年間2000万ユーロという天文学的な契約を成立させた。マネジメント業を営む「メディア・ベース・スポーツ」のバルセロナ事務所で働き、ルイス・スアレスとチアゴ・アルカンタラを含む幾人かの選手のマネジメントもおこなっている。
彼はまた、カタルーニャのもうひとつのクラブFCジローナとも近しい関係にある。
<アイトール“チキ”ベギリスタイン:ディレクター>
90年代にヨハン・クライフが作りあげたドリームチームのミッドフィールダーであった彼は、若きペップがトップチームに昇格するのをまさに見届けたのだった。
2003~10年はバルサのスポーツディレクターを務め、'08年にラポルタ会長(当時)とともにペップを監督に抜擢した張本人でもあった。
バルサを離れた2年後に彼はマンチェスター・シティのテクニカルディレクターに就任し、元バルサ副会長で同じく新たにエグゼクティブディレクターとなったフェラン・ソリアーノとともにクラブの運営に携わった。
グアルディオラ招聘を実らせたのはふたりの努力の結果であり、目的を達成するまでに3年以上の年月を要したのだった。
<ドメネク・トレント:アシスタントコーチ>
現役時代は地味なミッドフィールダーであり、祖父もまたバルセロナの選手であったトレント。ペップがバルサのユース監督であったときから9年以上も、信頼の厚いアシスタントコーチとして彼と一緒に働いている。
バルサでは故ティト・ビラノバとふたりで両輪としてペップを支え続け、シティに移ってからは6人で構成されるテクニカルチームの中軸を担っている。