マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
社会人野球の“ステップ”もアリ!?
宮台康平に勧めたい険しい我慢の道。
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byKyodo News
posted2017/10/25 17:15
プロ入りすれば東大からは6人目となる宮台康平。運命のドラフトの日は近づいている。
社会人野球で“ステップ”を踏むのもアリでは?
なにごとも、肝心なのはタイミングであろう。
今の彼のボールは“病み上がり”のボールだ。
本来、すばらしい輝きを発するその速球を、まず健全なボールに立て直そう。
その上で、まだ一度も経験したことのない、痛切に勝利に執着する社会人野球の舞台で、腕利き、つわものたちと共に泣いたり、笑ったりしながら1勝の貴さを実感しよう。
そうやって、心身ともにもうひと回り強く、大きくなってからプロに進んでも遅くはないのではないか。
社会人に進むつもりはない……そんな考えも伝え聞いている。しかしそれも、社会人という野球の世界で勝つ喜びや痛い目に遭った悔しさを実感しながら、その“実際”を知れば、ステップを踏んでよかったと、思いも変わるのではないか。
今年の「ドラフト」がまもなく開かれる。
人の一生の“枝分かれ”が始まる。