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琉球はBリーグの地域格差を覆すか。
全国から選手、監督が集まる理由。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byKyodo News
posted2017/10/14 09:00
沖縄は米軍基地の存在もあって、バスケットボールとの距離が近い。その土壌はゴールデンキングスの大きな財産だ。
地区ごとの戦力不均衡を覆す存在に?
Bリーグ初年度の昇降格チームの関係で、もともと強豪ひしめく東地区に、川崎ブレイブサンダースとサンロッカーズ渋谷というチャンピオンシップ(CS)に出場した2チームが中地区から参入した。それに伴い、昨季は西地区で1強だったシーホース三河が中地区へと移った。
地区ごとの戦力の不均衡はBリーグの盛り上がりのアキレス腱になるのではないか。そのような懸念は未だにある。しかし、そんな懸念を吹き飛ばすポテンシャルを琉球は秘めている。
沖縄という特殊なバックボーンを持って地域に根ざし、キャプテンに地元出身の人間をすえて、全国から集まった選手の力を束ねて大きな存在になろうとしている。
そんな彼らの取り組みは、バスケ界にとどまらず、日本スポーツ界の繁栄を考えたときにワクワクするものなのだ。