球道雑記BACK NUMBER
あの頃の荻野貴司が帰ってきた!
ロッテの韋駄天が思い出した絶頂期。
text by
永田遼太郎Ryotaro Nagata
photograph byKyodo News
posted2017/10/01 08:00
9月に入ると連勝も増えたロッテ。写真は日本ハムに連勝してファンとタッチをかわす荻野。
二軍にいた1カ月半は、無駄では無かった、と。
春先は打撃不振に悩み、自分でもどこがどう悪くなっているのか分からないと言うほどまでに苦しんだ。しかし、シーズン終盤になって彼本来のあるべき姿に戻れたということは、来季の千葉ロッテにとっても、とても心強いことであるし、前半戦、我慢して使い続けた伊東監督への恩返しにもきっとなるはずだ。
「やっぱり結果が出ないのはしんどいですし、一軍にいるときはなかなかこれを試してというのは出来なかったんですけど、二軍に落ちたときに、しばらくは上がれないだろうなと自分でも思っていて、そこで自分のやりたいことを試そうかなと考えたんです。
結局1カ月半は二軍にいたんですけど、その間、良い時間を過ごせたと言ったら変ですけど、その時間があったからこそ、今があるのかなって思っています」
僕たちが見たかった荻野貴司がやっと帰ってきた。