フランス・フットボール通信BACK NUMBER
ロシアW杯で優勝するのは仏代表だ!
最強軍団を率いる監督デシャンの苦悩。
text by
パトリック・ウルビニPatrick Urbini
photograph byPierre Lahalle
posted2017/09/21 11:00
オランダ戦では華麗なプレーで得点、フランスを勝利に導いたムバッペだが、ルクセンブルグ戦では低調なプレーのまま無得点に終わり、結局ドローに。
まだまだ進化できるはずのフランス代表。
「ビッグクラブの監督とは異なり、私は選手たちと毎日接しているわけではなく、一緒に仕事する時間もとても短い」とデシャンは言う。
チームが完成形に達するためのすべての状況をコントロールできるわけではなく、なかでも選手個々の能力アップについてはクラブに強く依存しなければならないことを、彼はよく理解している。
特にムバッペやデンベレ、トリソ、メンディ、ラカゼット、バカヨコといった、このオフに移籍した選手たちには注意が必要である。
また、ボールの支配や攻撃の効率、とりわけポジショニングや流動性、継続性など攻撃に関しては、まだまだ進化の余地がある。
「前線にも中盤にも人材は事欠かない。しかしバランスははなはだ不安定で、4-4-2はよく機能しているとは言いがたい。補完性を得ることが最優先課題だ」と彼は告白する。
ミッションは明白だ。
来年夏のロシアで「1カ月以上をともに過ごせるグループを作りあげるために」(デシャン)最高の23人のリストを選択し、その中から最善の11人を選ぶ。
だが、今はまだその前に、ロシアへの切符を得るために獲得しなければならないポイント(勝ち点)がある。
ブルガリア(10月7日、ソフィア)、ベラルーシ(10月10日、サンドニ)との戦いが、デシャンとフランス代表を待ち受けている。