フランス・フットボール通信BACK NUMBER
バイエルンを世界の強豪にした男。
塀の向こう側から戻ったウリ会長。
text by
アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge
photograph byPhillipe Caron/L'Equipe
posted2017/08/01 08:00
練習中のバイエルンの選手たちが見下ろせる、ウリのオフィスにて。名実ともに、このクラブに君臨している男の姿である。
「ウラジミール・プーチンにぜひ会ってみたい」
クチャティにとってショックだったのは、その発言の後、ヘーネスが政治家は民衆の気持ちを理解していない、と述べたことだった。
例えば、民衆は今日のドイツに蔓延しはじめている反ロシアの風潮を、支持してはいないとヘーネスは主張している。
表立ってはいないが、彼らの気持ちはそう(ロシアが好き)であると。
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「ウラジミール・プーチンにぜひ会ってみたい。彼も私と同じで、ソーセージが大好きらしいからな。会えば西ヨーロッパ諸国への親近感を、彼に抱かせるいい機会になる」
ヘーネスは変わってはいないことの、これもまたひとつの証拠である。